FXの取引の対象は通貨ではなくて通貨ペアであるという点に注意しなければなりません。単に通貨を取引するのではなくて、通貨と通貨を交換する取引ですから、売られる通貨と買われる通貨の二つが存在しているのです。この違いについて理解しておくことは大事なことだと言えるでしょう。通貨の取引であれば、買う通貨を選べば良いだけですし、その金利がどれくらいなのかを検討すれば良いです。

しかし、FXは通貨ペアの取引ですから、売る通貨と買う通貨の両方を考えなければなりません。売る塚の金利と買う通貨の金利の両方を考えなければなりませんし、売る通貨が強くなるかどうかを考えるとともに、買う通貨が強くなるかどうかも考えなければなりませんから、ファンダメンタルズ分析はダブルで行わなければならないのです。ですから、分析も複雑になります。できるだけ分析を簡単にするためには、ドルストレートの取引をするのが良いと考えられます。

ドルは基軸通貨ですから情報はあふれていますし、かなり正確な情報を得ることもできるでしょう。もちろん自分で分析することは必要ですが、情報が多いために楽です。これが、スイスフラン・ノルウェークローネの取引をする場合と比較すると分かりやすいでしょう。FXでは取引できるケースもありますがスイスフランの経済とノルウェーの経済を分析することは、日本人にとってはなかなか大変なことだと言えるでしょう。

分析のしやすさを考えて通貨ペアを選ぶことは重要なことの一つなのです。